インテリアショップに行っても、コスメ売り場に行っても、最近よく見かけるのがくすみがかった淡いトーンの色たち。「モランディカラー」とも呼ばれるこの色調は、なぜここまで幅広い世代に受け入れられているのでしょうか。
モランディカラーとは何か
モランディカラーという名前は、イタリアの画家ジョルジョ・モランディの静物画に由来します。彼の作品は、瓶や器といった日用品を、彩度を抑えたグレイッシュなトーンで描いたことで知られており、この落ち着いた色使いが「モランディカラー」として近年インテリアやファッションの分野で再評価されるようになりました。
なぜ「くすみ」が心地よく感じられるのか
色彩心理学の研究では、彩度の高い原色は交感神経を刺激し興奮や覚醒を促す一方、彩度を抑えた色は副交感神経を優位にし、リラックス効果をもたらしやすいことが知られています。情報量の多いデジタル社会で常に刺激を受け続けている現代人にとって、視覚的な「ノイズの少なさ」を感じさせるくすみカラーは、心理的な休息を与えてくれる存在なのかもしれません。
「自分の色」を持つことの安心感
ラッキーカラーやソウルカラー診断が人気を集める背景にも、似た心理があると考えられます。無数の選択肢に囲まれた日常の中で、「今日はこの色」という一つの指針があることは、小さな安心材料として機能します。科学的な運勢との因果関係はなくとも、色を選ぶという行為そのものが、自分の今の気分と向き合うきっかけになります。
色を暮らしに取り入れるヒント
診断結果の色を、そのまま服やコスメで取り入れるのはもちろん、手帳に一色ペンを添えたり、スマホの壁紙に使ったりと、小さく取り入れる方法もおすすめです。色は「当てるもの」ではなく「使うもの」として捉えると、日々の生活がぐっと楽しくなります。